無線を取り入れるべきか?
2018年8月26日

オフィスのLAN工事ではLANケーブルを使った”有線LAN”が主体にされます。
というのも、有線LANの方が通信環境が安定していてビジネス向きなため。
しかし、スマホやタブレットの普及に伴って、”無線LAN”の必要性も高まっています。
オフィスによってはパソコンよりも、スマホやタブレットの方が多いところもあるほど。
では、LAN工事を行うにあたって、無線LANを取り入れるべきなのでしょうか?
もしするべきだとして、無線LANはどこまで取り入れるべきなのかも気になることろ。
そこで、今回はLAN工事における無線LANのメリット・デメリットをご紹介しましょう。
LAN工事の費用にも関わってくるところですので、ぜひ参考にしてみてください。
▶︎目次
1.無線LANのメリット・デメリット
冒頭で紹介した通り、LAN工事において無線は検討するべきものと言えます。
では、無線LANを取り入れるべきなのか、メリット・デメリットから考えていきましょう。
線LANのメリット
まず、無線LANのメリットを以下にまとめてみました。
費用を抑えられる
無線LANとは”無線(電波)”を使って機器同士をつなげる仕組みのこと。
有線LANのようにLANケーブル(有線)でつなげる必要がありません。
つまり、LANケーブルやハブなどを設置、設定する必要もないということです。
当然、部材と手間が減れば、LAN工事の費用も大きく抑えられます。
すべて無線LANにすればLAN工事にかかる費用を半分以下にすることも。
費用を抑えるという点においては、無線LANを取り入れるべきと言えます。
接続機器の幅が広がる
先述した通り、無線LANは電波で機器同士をつなげる仕組みのことです。
電波さえ届けば、受信できればどの機器でも接続できるということ。
パソコンだけでなく、スマホやタブレットなどの携帯端末でも使えます。
また、最近の複合機は無線対応が多いので、複数の端末で接続することも。
無線LANにすることでオフィス内のネットワーク環境をちょっと便利に。
使い方次第では業務効率UP!も期待できるのが無線LANなのです。
無線LANのデメリット
次に、無線LANのデメリットについても以下にまとめてみました。
通信環境が乱れやすい
無線LANは”無線”がメリットになる反面、デメリットになることも。
というのも、無線(電波)は壁や家具などの障害物に弱い性質が。
距離が伸びるほど弱くなり、通常だと10,20mほどしか届きません。
つまり、有線LANに比べて、無線LANは乱れやすいということ。
また、無線LANを導入していると原因不明で突然途切れる現象も。
チャットやテレビ電話中に途切れる可能性を考えるとちょっと不安です。
セキュリティ面で不安が残る
先述した通り、無線LANは電波さえ届けばどの機器でもつながります。
社員の端末だけでなく、第三者の端末でも電波を拾えるということ。
もしパスワードを知られれば、ネットワークに不正アクセスされる可能性が。
基本設定したものの、パスワードが初期のままというのがよくあります。
不正アクセスされれば機密情報が漏えいしたり、システムが停止したりなど。
セキュリティ対策を万全にするならまだしも、無線LANを主体にするのは危険です。
2.無線LANはどこに取り入れる?
無線LANのメリット・デメリットを見ると、取り入れるなら部分的にということが分かります。
では、実際にLAN工事をするとして、無線LANはどこまで取り入れるのがいいのでしょうか?
応接室スペース
まず、無線LANを取り入れるなら”応接室スペース”。
応接室は顧客を待たせたり、商談したりするスペースのこと。
顧客がパソコンを持っていることも多く、無線LANがあると便利です。
逆に、普段は端末のないスペースなので、無線LANだけで十分です。
有線LANの敷設をやめれば、それだけLAN工事の費用を抑えられます。
会議(多目的)室
次に、”会議(多目的)室”も無線LANを取り入れるのにおすすめ。
会議(多目的)室はその名の通り、会議や申し送りなどをするスペース。
会議中にちょっと調べ物をしたり、クラウドからデータを持ってきたりなども。
無線LANがあれば会議をより効率的に、より柔軟性を持って進められます。
データ容量の大きいものを扱うのなら、有線LANがあってもいいでしょう。
受付(玄関ロビー)
最後に、無線LANを取り入れるのなら”受付(玄関ロビー)”も。
受付(玄関ロビー)は顧客がまず通る場所、待合室的な役割もあります。
オフィスによってはちょっとしたテーブルと椅子を設置しているところも。
無線LANがあれば待っている間に資料を見たり、情報を検索したりできます。
ちょっとした心遣いですが、無線LANを導入しておくと顧客から喜ばれます。
3.まとめ
今回は、LAN工事に無線LANを取り入れるべきかをまとめてみました。
無線LANのメリットは費用を抑えつつ、より多くの機器と接続できるということ。
反対にデメリットは通信環境が悪く、セキュリティ面で不安が残ることです。
結論として、無線LANは部分的に取り入れるなら魅力的な選択肢と言えます。
ちなみに、無線LANを取り入れるのにおすすめな場所は3つ。
- 応接室スペース
- 会議(多目的)室
- 受付(玄関ロビー)
上記の他にも、業務内容によってはデスク周りにあると便利なことも。
LAN工事の業者と相談しながら、利用目的と合わせて考えるのがいいでしょう。
ただ、どちらにしてもあくまで有線LANを”主体”として活用するのがおすすめです。
ぜひ紹介した内容を参考に、LAN工事における無線LANの活用を検討してください。